03-3754-3368
〒146-0082 東京都大田区池上1-31-1
[ 営業時間 ] 9:00〜19:00(予約制・金曜日定休)
夏の弱った胃腸に!ショウガ灸でお腹を温めるキャンペーン
関東地方は、明日から悪あがきのような猛暑がぶり返すのだそうですね!
前田鍼灸療院は、水曜日にお休みをいただいており、私は別の場所に出張しているのですが、、、
明日は汗で衣服がぐっしょり濡れるのを今から想像しています。
着替えは、必需品です。
私自身のことで恐縮ですが、今年は例年になく冷たいものをたくさん浴びてしまいまして。。。
火照った体が、かき氷やフラペチーノ、寝る前のクーラーで冷えると、その時は実に気持ち良いのです。
でも、それを繰り返していたらだんだん胃がしくしく痛むようになりました。
その痛みというのは、胃潰瘍か十二指腸潰瘍にでもなったかのような、夜ベッドに入る時分や、朝起きた後に感じるボンヤリした痛みで、なんとなく吐き気も感じていました。
結局、医者に掛かることはなく、市販の“胃の粘液を増やして、胃の活動を良くする”タイプの胃薬を買い、それを何包か服用したら気にならなくなってしまったので、ひとまず安心した次第です。
しかし、本当に胃腸の働きが回復するのには、さらに時間が必要でした。
私の場合、ジムで有酸素運動し、汗を流して体を中から温めたら徐々に回復してきました。
鍼やお灸を施す立場の人間が、医者の不養生みたいなことしていてはならないのですが、夏にありがちなお腹の壊し方を体験して、体の中に入ってしまった“冷え”のタチの悪さに気付かされた気がしました。
体内の冷えは、体表の寒さと違って、温めてもすぐに良くなるものではないところが厄介です。
東洋医学では、お腹に入った冷えを「中寒」と呼び、五臓の一つ「脾」を苦しめる「湿」を生み、停滞化させるものと説いています。 脾が弱まると消化吸収力が低下し、お腹が下り、食物から栄養分が吸収できなくなるためスタミナがなくなり、頭がボーッとして気力も低下、それでいて足が浮腫んだり、お腹がぽっちゃりしてくるのです。
精のつく食べ物を取っても、このような消化力低下状態では元気になることはなく、却って胃もたれや下痢を誘発するので、乱暴な食事をしないよう注意が必要です。
そして、もう一つ、お灸でお腹を温めましょう!
当院では、血行促進や冷えの退治に“ショウガ灸”をよく使っています。
最近になって自分に試したところ、これが実にお腹を温めるのです!
大きな艾柱(モグサの球)から輻射する熱が、灸を据えていない部分にも温熱を送るし、燃えるモグサがショウガに触れた後に出てくる蒸気がお腹にググッと染み込むのです。
このお灸をお腹に5〜6個据えると、終わる頃には患者さんのお顔は風呂上がりのように赤くなっています。
脇の下とか背中に汗をかく方も多く、発汗とともに体内にこもった熱は体外に逃げてゆくため、お灸の後は湯上りのような涼しさを感じる方も多く見受けられます。
現在、当院で治療を受けている患者さん方に、いつもの治療に加えてお腹のショウガ灸を追加サービスしています。
治療の仕上げに仰向けになって、立ち昇る煙を眺めながら、蝉の声や風鈴の音(※注釈)を遠くに聞くお灸タイムは風流なものです。
ショウガのお灸が初めての方も、暑さに疲れた体や消化器を抱えるこの季節に、一度体験してみてはいかがでしょうか。
とはいえ、明日の東京の最高気温は35℃。
私は、また冷たいものを飲み過ぎないよう、気をつけます。
“脾”を健康に保つには、飲み物は常温で!
穀物を煎じたお茶、特にハトムギ茶が良いそうですよ。
参考になさってください。
(※注釈)
7月の新盆頃から、養源寺の本堂前と山門には、ギヤマンの風鈴がそれぞれ7個吊るされています。
近くにいると少しうるさい程ですが、前田鍼灸療院から風鈴までは程よい距離があり、遠くに聞こえる風鈴の音は、遠い夏の記憶みたいでなかなか素敵なのです。
22/06/01
20/08/07
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関東地方は、明日から悪あがきのような猛暑がぶり返すのだそうですね!
前田鍼灸療院は、水曜日にお休みをいただいており、私は別の場所に出張しているのですが、、、
明日は汗で衣服がぐっしょり濡れるのを今から想像しています。
着替えは、必需品です。
私自身のことで恐縮ですが、今年は例年になく冷たいものをたくさん浴びてしまいまして。。。
火照った体が、かき氷やフラペチーノ、寝る前のクーラーで冷えると、その時は実に気持ち良いのです。
でも、それを繰り返していたらだんだん胃がしくしく痛むようになりました。
その痛みというのは、胃潰瘍か十二指腸潰瘍にでもなったかのような、夜ベッドに入る時分や、朝起きた後に感じるボンヤリした痛みで、なんとなく吐き気も感じていました。
結局、医者に掛かることはなく、市販の“胃の粘液を増やして、胃の活動を良くする”タイプの胃薬を買い、それを何包か服用したら気にならなくなってしまったので、ひとまず安心した次第です。
しかし、本当に胃腸の働きが回復するのには、さらに時間が必要でした。
私の場合、ジムで有酸素運動し、汗を流して体を中から温めたら徐々に回復してきました。
鍼やお灸を施す立場の人間が、医者の不養生みたいなことしていてはならないのですが、夏にありがちなお腹の壊し方を体験して、体の中に入ってしまった“冷え”のタチの悪さに気付かされた気がしました。
体内の冷えは、体表の寒さと違って、温めてもすぐに良くなるものではないところが厄介です。
東洋医学では、お腹に入った冷えを「中寒」と呼び、五臓の一つ「脾」を苦しめる「湿」を生み、停滞化させるものと説いています。
脾が弱まると消化吸収力が低下し、お腹が下り、食物から栄養分が吸収できなくなるためスタミナがなくなり、頭がボーッとして気力も低下、それでいて足が浮腫んだり、お腹がぽっちゃりしてくるのです。
精のつく食べ物を取っても、このような消化力低下状態では元気になることはなく、却って胃もたれや下痢を誘発するので、乱暴な食事をしないよう注意が必要です。
そして、もう一つ、お灸でお腹を温めましょう!
当院では、血行促進や冷えの退治に“ショウガ灸”をよく使っています。
最近になって自分に試したところ、これが実にお腹を温めるのです!
大きな艾柱(モグサの球)から輻射する熱が、灸を据えていない部分にも温熱を送るし、燃えるモグサがショウガに触れた後に出てくる蒸気がお腹にググッと染み込むのです。
このお灸をお腹に5〜6個据えると、終わる頃には患者さんのお顔は風呂上がりのように赤くなっています。
脇の下とか背中に汗をかく方も多く、発汗とともに体内にこもった熱は体外に逃げてゆくため、お灸の後は湯上りのような涼しさを感じる方も多く見受けられます。
現在、当院で治療を受けている患者さん方に、いつもの治療に加えてお腹のショウガ灸を追加サービスしています。
治療の仕上げに仰向けになって、立ち昇る煙を眺めながら、蝉の声や風鈴の音(※注釈)を遠くに聞くお灸タイムは風流なものです。
ショウガのお灸が初めての方も、暑さに疲れた体や消化器を抱えるこの季節に、一度体験してみてはいかがでしょうか。
とはいえ、明日の東京の最高気温は35℃。
私は、また冷たいものを飲み過ぎないよう、気をつけます。
“脾”を健康に保つには、飲み物は常温で!
穀物を煎じたお茶、特にハトムギ茶が良いそうですよ。
参考になさってください。
(※注釈)
7月の新盆頃から、養源寺の本堂前と山門には、ギヤマンの風鈴がそれぞれ7個吊るされています。
近くにいると少しうるさい程ですが、前田鍼灸療院から風鈴までは程よい距離があり、遠くに聞こえる風鈴の音は、遠い夏の記憶みたいでなかなか素敵なのです。